製作技法は陶土に顔料を混ぜて成形し、生乾きの状態で表面に文様を彫ります。その後素焼きをして、施した文様に下絵の具で彩色し、文様を施した表面部分は焼き締めにしています。文様を彫って色をつけているので「刻彩」としました。作品の文様や形は中国古代の青銅器からヒントを得ています。

紀元前1500年頃から作られ始めた中国の青銅器には、奇怪な文様が刻まれ、形も実に様々なものがあります。その用途は一般的な食器などもありますが、主に多くは礼制にもとづく宗教的な儀式や饗宴に用いられていたようです。表面に施されている装飾には、怪獣や動物をあらわしているものや、器の由来などを刻したものなどもあります。
これらの青銅器を見ていると、中国の古代の人々の自然に対する畏敬や感謝の気持ちが感じられます。遙か昔の造形物ですが、謎めいたオブジェとして 現代にも十分通用するすばらしいものだと思います。そのような青銅器に少しでも近づきたいと思いながら制作しています。

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